100%植物から抽出された香りを「精油」または「エッセンシャルオイル」と呼びます。
これらの香りは植物の色々な部位から抽出されます。
同じ植物から抽出されても抽出部が違うと香りも特徴も異なります。
例えばオレンジの木から採れる精油 (エッセンシャルオイル)
果皮から採れる精油は「オレンジビター」
葉から採れる精油は「プチグレン」
花から採れる精油は「ネロリ」
同じ1本のオレンジの木から採れる精油が3種類あります。
それぞれ香りも違えば芳香成分も違うので効果効用も違います。
アロマセラピーはこの香りの特徴を知り、活かし、植物の恩恵を受けながら
私たちが心身健やかに過ごせるよう、香りをライフスタイルに取り入れる考えです。
それでは代表的な精油(エッセンシャルオイル)を抽出部が示す植物の形態論
特徴類似説からみた香りの特徴をご紹介します。
抽出部 <果皮>
主な精油 オレンジ、グレープフルーツ、ベルガモット、レモン 他

柑橘系の果皮を圧搾し精油を抽出します。
柑橘系は丸い球体。黄色やオレンジの丸みが太陽を連想させ、心を元気にしてくれます。
心への働き→明るい気持ちにさせてくれる。不安解消。
ストレスに打ち勝つ抵抗力を付けて気持ちを前向きにしてくれる。
抽出部 <花>
主な精油 イランイラン、カモミール、ネロリ、ローズ、ヤロウ 他

花から採れる精油にはホルモンのバランスを整えてくれる特徴があります。
心への働き→甘美な香りが甘い気持ちにしたりムードを高める。催淫作用。
優しい気持ちにしてくれる。
抽出部 <葉>
主な精油 ティートゥリー、パチュリー、ユーカリ、レモングラス 他

葉のスッ~としたシネオール臭はノルアドレナリンを放出し記憶力を向上。
仕事、勉強のパフォーマンスを上げてくれます。
シャープでスッキリとした印象です。
心への働き→頭をすっきりさせる。頭脳明晰。
抽出部 <花と葉>
主な精油 ゼラニウム、ラベンダー、クラリセージ
ペパーミント、ローズマリー、マジョラム、メリッサ 他


花の精油と葉から採れる精油の特徴を合わせ持っています。
葉から採れる精油の特徴を多く持つのがペパーミント、ローズマリー
ペパーミントは集中力をアップさせると同時に実は副交感神経も刺激しリラックスもさせてくれます。
花から採れる精油の特徴を多く持ちホルモン、生殖器へ影響を与える精油が
ゼラニウム、ラベンダー、クラリセージ
抽出部 <木>
主な精油 サンダルウッド、シダーウッド、ローズウッド 他

揺るがない安定感のある太い幹から採れる精油のキーワード安定した心、安定感です。
心への働き→心を落ち着かせてくれる。安心させてくれる。
抽出部 <樹脂>
主な精油 フランキンセンス、ベンゾイン、ミルラ (樹脂と樹皮) 他

木の幹から樹脂が多く出て、その樹脂から採れる精油は木から採れる精油の特徴も合わせ持っています。
心への働き→じっくりと自信を持たせる。
消耗しきった情緒的、心理的に不安定な状態を楽にし平常に戻してくれます。
心を明るくし高めてくれます。
抽出部 <樹果><種子>
主な精油 ジュニパー、ブラックペッパー、サイプレス(樹果と葉)
カルダモン(種子) 他

実や種子には次の世代への命が入っています。生きるエネルギーを活性化させてくれるのが特徴です。
心への働き→心を元気に活性化させる。チャレンジできる状態にする。
こうして精油の採れる部位で見ると、その香りの特徴が理解しやすいと思います。
色々なシュチュエーションでの香りも選びやすくなりますよね。
実際に皆さんも香りの特徴から空間に合う香りを選んでみてください。